5.10.13

samothraki



少し遅めの夏休みを頂き、
ギリシャに行ってきました。

向かうはエーゲ海北東部に浮かぶ島 サモトラキ。





ハンモックに揺られながら星空の下眠り、朝日で目が覚めたのは初めてで、
滝の流れる岩場をロープなしで上ったのは初めてで、
山頂付近で1泊、野宿は初めてで、
水が足りなくて体が限界を感じたのは初めてで、

ほんとにおいしいフェタチーズを食べたのは初めてで、
日本以外の場所で気持ち良い温泉に癒されたのは初めてで、
空一面で轟く雷を見たのは初めてで、

木、水、風、土、石......
自然界にあるものすべてに、あんなにわくわくしたのは初めて。






4.5.13

haru


春がきたらblog更新しよっ

と思ったのが2月末。

日本にいる友人がfacebook等で、それはそれは素敵な桜の写真をupしているのを完全に無視し、ひたすら春の訪れをここベルリンで待ったことはや2ヶ月。

もう5月なのにー
夜は未だに湯たんぽないと寝れないのですけど。

自然環境の変化も、これからの人生プランに大きく組み込まなくちゃいけないですな。これは。
春になったら。。。なんて言ってたら冬になってた。
みたいなことが起こる可能性もなきにしもあらず。


とにかく、blog更新をサボってた言い訳はこのへんでやめます、はい。




と、いうわけで
ようやくベルリンにも春の訪れ!
さっそく、お天気の良い日にお花見に行きました。

ベルリンにも桜を見れるところがたくさんあるんですよ〜


そしてむっちゃきれい!
桜をゆっくり眺めたのはかれこれ3年ぶり。。
やはり、良いです。






写真はクロイツベルクにある桜並木。
川沿いのここ(写真)は、あまり人がいなくてとっても穴場でおすすめ。

ちょうど満開で、ほんとうに綺麗でした。


最近読んだ、村上春樹氏のステートメントに「無常」という言葉が出ていました。
仏教を学ぶと出てくるこの言葉。
常に同じものはない、季節も人の心も移ろいゆくもの。
そうゆうことをちゃんと当たり前のものとして、日常生活の中に、そしてポジティブに受け止める心を、日本人という人種は持っているのではないか。
だからこそ、この一時、桜が綺麗に咲くこの一時を、日本人は集まって一緒に鑑賞して祝うのだろう、と書かれていました。
なるほど。「お花見」という文化が強く日本に根付いている理由を納得。

とにかく、
ここドイツにいても、こうゆう日本人らしさはやっぱり忘れたくないなーーと、
綺麗な桜を眺めながら思うのでした。





21.4.13

ART KÖLN

先日、
ドイツで一番大きなアートフェア『ART KÖLN』に行ってきました。

毎年4月に開催されるこのアートフェア、約200のギャラリーがドイツのケルンに集まります。

モダン・クラシックとコンテンポラリーに分けられた2つのフロア、プラスNADA*。
ドイツのアートフェアなだけあって、ドイツのギャラリーがほとんどですが、約30%はインターナショナル。
日本からも3つのギャラリーが参加していました。

*NADAというのは若手ギャラリーやアーティストを支援するNPO団体



ドイツのアートシーンについてまだまだ勉強が必要なワタクシ。
国内の有名どころが一斉に集まるこんな機会を逃すわけにはいかないですね。

とにかくまず目に入ったのが、Gallery Ropac。(ドイツじゃないけど。笑)
パリとザルツブルクにある老舗のギャラリー。そしてそこに所属するフォトグラファーElger Esserの作品!そう、彼の作品が見れると思って楽しみにしていたのです。ふふふー!


トキメきが思った以上になくちょっとがっかりだなーアートケルン。
と、思っていたし矢先に、
来て良かったーと心底思った私。
なぜなら久しぶりにハート鷲掴みな作品に出会えたからです。

それが、Jordine Voigt

ドイツ・フランクフルト出身の彼女の作品は、一見「???」ですが、よーく見るとすべてロジックがあり「なるほどねー」と唸る、、、まではいきませんが(いまだに分からぬとこ多しw)、しかしながら複雑に見えて、全然複雑ではない、ひとつひとつの要素を分解し視覚化しているだけのかなーりシンプルな作品。

普段わたしたちが見ているもの、聞いているものは、実は見ていなかったり聞いていなかったり。何が言いたいかというと、そのひとつひとつのディテールを細かく認識していることって、まぁ、「無い」と言っても過言じゃない。
先入観や固定概念を通しての、なんとなくの全体像や雰囲気でそれを分かったつもりでいることがほとんどだと思うんですね〜
そういった、人の「無意識」な部分に興味があるワタシとしては、彼女の作品は、かゆいところをかいてくれている感じなんですね。あ〜そこそこーって。

...とにかく、彼女の本を買い漁ったので
今度詳しくワタシなりの勝手な解説をblogで書こうと思います。写真もつけて。



23.2.13

Berlinale --- family

Berlinale最終日に日本の映画を観ました。

山田洋次監督『東京家族』


Tokyo Kazoku // First Teaser from Missing Ozu on Vimeo.




故小津安二郎監督作『東京物語』へのオマージュ。

めっちゃ泣きました。そして祖父母にとっても会いたくなった。

当たり前なことと、当たり前ではないこと。
いつも忘れちゃう、そんなことをちゃんと思い出させてくれる映画。


不自然だと思った台詞も結構あったけれど、それはワタシと山田さんとのあいだのジェネレーションギャップなのか、それとも、わざとそうやって大袈裟に妻夫木君たちに言わせてみちゃったりして私たちに何か示唆しているのか...はてはて。
とにかくそれらの台詞が良くも悪くもひっかかったワケです。


橋爪功と吉行和子のおふたり、とても素敵でした。




話はどーんと変わりますが、
Berlinaleで観たもうひとつの家族の映画、『Layla Fourie』
(残念ながら予告動画は見つからず...)


不意の事故で人を殺めてしまった母親(Layla)と、それを目撃した幼い息子。
南アフリカという国や彼らの環境と、出会う人たちと親子という関係。
どれか1本でも切れるとすべてが壊れてしまう、嘘で紡がれた糸。
......Laylaの心の動きが描かれた、観ててとっても苦しくなる映画なのでした。

そして、一番守りたい自分の子供が、無垢故に1番の脅威になりうるっていう、なんとも切ないジレンマ。

一人の人間としての選択と、母親としての選択は必ずしも一致しないのですね。











Berlinale --- past

ポーランドの映画「SIENIAWKA」


SIENIAWKA TRAILER from Mengamuk Films on Vimeo.


チェコとドイツの国境に近いポーランドの小さい村Sieniawkaが舞台。
その村にある精神病院の患者たちを淡々と映した映画。

最初(と最後)のシーンは、現実なの?幻想なの?と、時間空間で遊んじゃってるもんだから「???」となって、「これで2時間(上映時間)はきついな...」と思ったのですが、いやはや、すっかりその世界に引き込まれてしまい、2時間なんてあっというマでした。
途中で席を立つ観客が大勢いる中、こんなに脳みそぷにぷにしてくれる映画は久しぶりだーと、最後まで夢中だったのでした。


スクリプトが一切ないこの映画(患者さんが話している内容は全てアドリブ)。それが余計にイマジネーションを掻き立てる。


そして思ったのが、精神病患者を映すことで「過去」をこんなに表面化させちゃうのか、と。
日常の中ではもちろん「過去」に起こったことひとつひとつの総体が「現在」に反映されているワケですが、あくまでもそれは無意識、混在意識の中でのこと。何かをするたびにいちいち「過去」を考えて表面化することはない。

映画という、時間を自由に操ることのできるスペースですが、この映画は現実の「現在」だけを映したもの。なのにこんなにも「過去」をがんがん感じることができるのか!と、ワタシにはすごく新しい感覚だったのです。








「語らずして語る」

ワタシの好きな言葉であります。






19.2.13

Berlinale --- border

パレスチナ問題を背景にした映画を2本。


ひとつめはドキュメンタリー「ART/VIOLENCE」(Forum)

Juliano Mer-Khamis。演劇俳優であり平和活動家である彼が西岸地区近くのJeninにFreedom Theaterという劇場を作った。未だ強く蔓延る男女差別、闘争、そして"創造"することを認められないその国で、ユダヤ人の彼が子供達(演劇の生徒)と一緒に造り上げた自由を創造するための劇場。
だけど、2011年の4月4日にJulianoはこの劇場のすぐそばで射殺された。


この映画はJuliano Mer-Khamisについての自伝的アーカイブではなく、
彼の意志を継いだ子供達の活動や想いを綴った、現在進行形の未来に向けた映画。
観賞後の舞台挨拶で監督の一人である(この映画は3人の監督による共同製作) Udi Aloniが「Julianoについての映画を創るにはもっともっと時間がかかるし、彼については僕なんかが簡単に語れるものではないんだ。それほど偉大だった。」と言っていた。

ワタシがいま生活している状況ではもうあり得ない、ARTとVIOLENCEの紙一重のフラジールな世界。
ARTで世界が変えられるか?なんて言うと鼻で笑う人たちがどれほどいるか。
先進国ではもうARTが力を失ってしまっているのね。
でもそうじゃない国はまだまだたくさんある。パレスチナもその一つ。

印象的だったのは、劇場の女子生徒が友人に「女性に平等な権利を!私たちは全然幸せなんかじゃない。ねえ、そうでしょ?みんなで立ち上がって変えましょうよ!」って力強く言うものの、友人は「そんなこと簡単に出来っこない。私たちは私たちなりに幸せだと思っているわ。そう思うしか仕方ないんだから。」と、とても"現実的"、というよりもう諦めてしまっている。「みんなの為に世界を変えたい!みんな幸せになってほしい!」というのも結局のところ自己満足なのか?この人たちの為に...なんて思っても事実"この人たち"がそれを望んでいないとしたら?

幸せってなに?自由ってなに?
命かけてまで何かを創ることに意味があるの?

そんなことがぐるぐると頭の中を渦巻く。


ムダにポジティブをひけらかしたいわけではないですが、今の状況に少しでも疑問があるなら動かなきゃ何も始まらない。行動を起こしたことに意味のないことなんてない。
Julianoの意志を継いだ若い生徒がその行動を通して少しずつ周りに大きな影響をもたらす。時間はかかるけれど、始めたそれはいつか絶対形になるんだと思う。



Antigone in Yaffa from Art Violence on Vimeo.




もうひとつがこちら。





「Inch'Allah」(Panorama)


ストーリー:
カナダから派遣された女医Chloe。
イスラエルに住みながら、パレスチナ人の難民キャンプのある西岸地区の産婦人科に毎日チェックポイントを通って仕事に向かう。ある日、妊娠中のRandに出会い親睦を深めていくうちに、女医としてだけではなく、パレスチナ人のこと、そしてこの国のことを強く考えるようになる。
しかし"外国人"であるChloeに出来ることって?彼女は自分の無力さに苛立ちを感じだす。そんな中、Randに陣痛が起こる。前夜にクラブでハメをはずしたばっかりに、彼女のもとに駆けつけるのが遅くなったChloe。応急処置にあたるが、軍に行く手を阻められたこともあって赤ちゃんは息絶えてしまう。そしてRandはイスラエルで自らの命を......


ストーリーはフィクションだが、これは今現在実際に起こりうる(というより起きている)ノンフィクション。


Randとどんどん距離が近くなっていくのと同時に、どうしようもない無力感に苦しむChloeの心情が、パレスチナを前に同じ"外国人"としての立場から見るとなんとも切なくて重い気持ちに。
劇中で、Chloeと仲の良いイスラエル兵Avaが苦しむ彼女に向かって「これはあなたの戦争じゃないのよ」と言ったシーンはとても印象的だった。もちろん、それは優しさで「考えすぎちゃだめ」という意味もあるのだろうけど、結局のところ「あなたには何もできない」と言っているようなものよね。




観た後、ものすごく疲れましたが...

現実を自分の目で見たことによる責任は、"パレスチナ"では、ただの苦しみとして彼女に重くのしかかる。その苦しみを払拭する為の手段は?ワタシはChloeのような正義感の強い人にはきっと拭えないと思った。
だってもう見てしまったんだもの。知ってしまったんだもの。


【現実を自分の目で見たことによる責任】を負う責任を、考える。
...ん?よく分からないことを言ってしまった。でも他に言い方が思い浮かばない。

ちなみにタイトルになっているInch'Allahとは、神に祈りを捧げるときにいう言葉です。



そして分かった。ワタシ、パレスチナ問題etcが勉強不足すぎて何も書けないorz













14.2.13

Ente x Orange


Danaのアトリエが完成〜!
と、いうわけでディナーに誘って頂きました。

ぼっろぼろの廃墟だった場所をDana自身の手でリノベーション。
さすがアーティスト。仕事のできがハンパ無く素敵です。

残念ながらアトリエのbefore afterな写真はないですが...(撮り忘れた)


今夜のメニューは、鴨のローストにオレンジセサミソースのニョッキ。





ひまわりの種と山羊のチーズ、ハーブを混ぜた牛肉のパテを詰めて焼かれたジューシーな鴨。
それを切り分けるのはフォトグラファーのMarks。男前です。





これ、びっくりするくらいおいしかった。
なんてクリエイティブなのーーーと、ちょっとウザがられるぐらいhmhm言って食べてました。

そういえば、2年程前からベジタリアンだったのですが。(というより正確にはペスカトリアン。お魚は食べていたので)
今年に入ってからお肉も少し食べるようになりました。
ただ、自ら選ぶことはほぼない。生肉を触ることにも今やものすごく抵抗があります。(昔は焼き肉大好きだったけど)
こうやってホームパーティーで出されたときなどに口にする程度。
しかしながら、たまに食べる良質なお肉は、全然肉質をとっていなかったときより体調的にもに良い気がしています。
まー、バランスですね。要は。



その後、ワインを嗜みつつ話は日本とドイツの政治やメディアについて。。。
なかなかのbrainstorming。おもしろかったー。
って、まだまだ勉強不足なワタシ。と心底思うのでした。




そうそう、以前から気になってた小さいショコラのお店が自宅のすぐそばにあって、この日たまたまバレンタインの前夜だったので手みやげにショコラを持って行きました。
その正方形の薄い板ショコラ、お味はトマトとオリーブの2種類。トマトは、ドライトマトと一緒にハーブとお塩がトッピングされていて、一方は種を抜いたドライオリーブ。
塩辛さとショコラが絶妙にマッチしてワインにあうー!どちらもとてもおいしゅうございました。

→Wohlfarth Schokolade
Choriner Strasse 37, 10435 Berlin




とにかく、男前な女Danaが大好きだわっと改めて思った素敵な夜でした。


12.2.13

Eureka

ひさーーーーーーしぶりに聴くと、
やっぱ良い。
ジャケの絵はキモイが。






Jim O'RourkeをONJOがカバーしたこっちも良い。
こっちのほうが好きかも。カヒミ・カリィの声がgut









11.2.13

Ben Watt


好きでこまめにcheckしてるblogからパクってきました。
いや、ちょっと聴いたら、めっちゃ素敵やんっと思って。






〜♪




Berlinale --- W imie


「街で、「カトリックの神父が青少年に性的いたずらをしているかどうか」って質問すれば、ほぼ全員が「イエス」と言うと思うわ。結婚できなくて独りだし、少年たちと長い時間過ごすし、まあしょうがないよね。」
と、同居人が言っておりました。

そんな司祭のタブートピックを切なさ倍増させる映像美とユーモアで仕上げた
ポーランドの映画"W imie(In the name of)"を観ました。

ちなみに監督は女性。


"W imię..." - zwiastun from Culture.pl on Vimeo.


<司祭のホモセクシャル>というタブートピックではあるけれど、
いや、好きになるでしょ、そこは男も女も関係なく。
<司祭>というだけの(だけの、とか言えないんだろうけど)、
何とも言えないめんどくさい何かがまとわりついております。




とても良かったです。
まず、キャスティング。
主演も良かったが、Lucus役の彼がめーーーっちゃ良かった。っていうか、全体的にみんな良かった。
そして映像美。シーンひとつひとつのディテールがすごく気持ちよかった。色だとか表情の映し出し方とか。
それとユーモア。神父にアピールする(そしてフラれる)Ewaが歩きにくそうなサンダルはいてるのとか、彼女のキャラクターを色濃くしてて結構ツボだった。かなり細かいんだが。笑




おすすめ。

ちなみにこの映画、
ワタシが初めてちゃんと観た記念すべき?ひとつめのホモセクシャル映画です。



10.2.13

Berlinale --- Indonesia

インドネシアの映画を2本観ました。

まずひとつめが"The Act Of Killing"








インドネシアのFree Man、Anwar Congoのドキュメンタリーfilm。
ちなみに<Free man>とは、インドネシアで呼ばれているやくざ(Gangstar)の呼称。

国軍と共産主義の対立が激しいインドネシア。中でも歴史的な1965年にAnwarは国軍と組み1年以内に約1万人を超える共産主義者や華民を虐殺。彼自身の手でも100人もの何の罪もない人々を殺している殺人者。そして、右翼兵組織の建国の父として称えられてるのです。彼が平然と街中を歩き、お酒を飲んで歌って踊れる国...
弱いものからお金を巻き上げ、払えない人間は殺す。そんなことが許されていいの?って咎める歴史も何もない。大量虐殺OK!っていう"社会的"ルール本を作ったのは彼らなのだから。テレビの番組でモラルって何ですか?ってジョークを飛ばせる、そんな歪んだ社会基盤の表面に、権力を持った心ない人間がただただ上塗りしていく血と不平等の酷い色。


この映画はただ彼とその友人たち<殺人者>のドキュメンタリーではなくて、映画大好きなAnwar達に実際に自分たちの歴史の映画を作ってもらう、というもの。殺人者も被害者も全て彼らが演じる。歴史を振り返って、はたまた被害者の役を演じて彼らが何を感じ何を思ったか...そこはかなり興味深かったです。

そしてこの映画でちょくちょく映し出される「一人の人間」としてのAnwar Congo。
観てるワタシは結構混乱。
だって、あるシーンでは孫をかわいがるチャーミングなおじいちゃんなんだもの...


そんなわけで、殺すという行為を考える、国というものを考える、モラルを考える、人間を考える、で、結局何を感じた?って自分のこともちょっと考える映画でした。

おすすめ。






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さ、ふたつめが "Something in the way"


孤独な男Achmedが主人公。夜間のタクシードライバーの彼の唯一の楽しみが自慰行為。
テレビの前、もしくはこっそりタクシーの中で毎日ただそれを繰り返す。休みの日にはモスクに通い、モラルやコラーンの重要性について学ぶ。そんな彼がある日、娼婦Kinarに恋に落ちて...

っと、あらすじはまあよくあるような話。
で、そこに絡んでくるのが、彼自身の純粋さや宗教的モラルと製品としてのセックス。それによって混乱していく彼の心理的動向やそれが招いた結果が、もーう、やるせない切ない儚い。

観た直後は「うーん」と思ったけれど、余韻に浸ってるうちになんとなくしっくりきた、そんな映画でした。


若手新人監督によるこの映画。
そんなワタシ世代の描く、エクストリームな現代社会の心の動きを捉えた一作だなあと思いましたのでした。




インドネシアに全然関係ないけど、sex addiction繋がりで思い出した"Shame"という映画。
2年?くらい前にハンブルクの映画館で観たかな。
これ、良い映画です。












Bonobo

musicレーベル、ninja tuneが好きですね。

The Cinematic Orchestraはきっと一生好きです。
そしてBonoboも好き。


Bonobo - 'Cirrus' (Official Video) from Ninja Tune on Vimeo.


新しいアルバムが4月に出るーーー
そして6月にはベルリンでライブも。


あ、その日おじいちゃんの誕生日だ!




Berlinale --- Wong Kar-Wai

第63回目を迎えたベルリン国際映画祭 Berlinale が2月7日から始まりました。

去年はあまり観れなかったので、今年ははりきって観ようと意を決しておったわけです。


で、
まず最初に観に行ったのが、
今年の映画祭の審査委員長を務めるWong Kar-Waiの最新作"The Grandmaster"







正直、あらすじ読んだ時点でちょっと観るのどうしようか躊躇ったんですが...
なんか、こう、カンフーとかのアクション映画は苦手だし。
あの明らかに空中を紐で動かされてる体の不自然な動きとか、
ストーリーもどれもこれも似たり寄ったりなところとか。。。
なので普段だったら絶対に映画館に観に行かないんだけど、ここはWong Kar-Waiだし、、
と仄かな"サプライズ"が欲しくて足を運ぶに至ったわけですね。


が、そこに残ったのはただただ「やっぱり」というちょっと残念な感じと
"花様年華"以降の彼の映画に対して持っていたのとおんなじ違和感。

つまりはおもしろくなかったです。笑

しかも終始気になったのは、シーンのディテールの雑さ。
たとえば人に付いた水滴だとか、血だとか、こまめにカットされてるからか知らないけど、切り替わりがはっきり分かるところが結構あってそれも嫌だったのだよワタシは。
有名どころ俳優を起用した派手なアクション映画ってもう完全にいつぞかのハリウッド映画みたいでショックでした。


そうそう、4ヶ月ほど前にDVDで観た
彼の"Eros"(Steven Soderberghらとのオムニバス映画)は良かったのにーーー
ああゆう類いの映画をもっと撮ってほしいのーーーーー



あ、思い出した。
ひとつあるよ。好きなカンフー映画。
これはね、かなりおすすめです。

















4.2.13

matsukaze

以前から何人もの友人に勧められていたSasha Waltz。
一度観てみたいと思っていた細川俊夫のオペラ。

今夜はワタシの願いが2つ同時に叶いました。




Matsukaze - Sasha Waltz / Toshio Hosokawa from Stephan Talneau on Vimeo.


能の「松風」が基となった細川俊夫の三作目のオペラが、
ドイツ人振付家Sasha Waltzによってその世界観を見事に実現。

観客を水のように流れるままに、風のように吹くままにと、
その世界を浮遊させるような感覚にしちゃう。でもしっかり掴まれちゃってるー!
といった感じ。
↑ワタシの表現力のなさ大変惜しい。笑

とにかく感じなきゃ伝わらないです、この作品。
完全エポケーでその世界に浸るのだ。

うん、もう1回観たい








2.2.13

die Zeit

先週、なぜか無性に観たくなった映画「Vanilla Sky」の中で、
Kurt Russel扮するMcCabe先生が言ってた

"Time is not our friend"

を、ひしひしと実感している今日この頃。

今年の抱負に掲げた【体調管理】。
それに加えて【時間管理】もちゃんとできるオトナにならなきゃ!

と、いうわけでスケジュール帳を購入。
今までは手帳に雑に予定を書き込んだりしていたのでわざわざスケジュール帳なんて必要なかったのだけど、
最近はそれだと頭の中がすぐカオス(キャパオーバー)になってダブルブッキング多発。笑
この時代、スマートなフォンを駆使すれば良いのだろうけど、
iPhoneにポストイットを貼っちゃうアナログ人間なワタシですから、やっぱり字を書きたいわけです。


で、見つけたのがドイツ・ミュンヘン発の紙のブランド CARTA PURA のスケジュール帳。

大きさは約15cm。色は他に4色くらいあったかなあ?
とっても薄くてとっても軽い。紙の質感もすてきです。



中も外もシンプルでとーっても使いやすい。
タイポグラフィもワタシ好み〜




新しいスケジュール帳と始める新しい年。
いっぱい色んなこと書き込めるように、いっぱい色んなことするぞー!

と、時間と友達になりたいワタシです。




24.1.13

13

久しぶりすぎて何から書いたら良いのか分かりませんが...

もう1月も終わりかけですが、
あけましておめでとうございます。

昨年末にワタシを襲ったマイコプラズマ肺炎を新年に持ち越さなかったので、
なんとなく良い年になりそうな、そんな2013年です。
今年の抱負は「健康管理」。
って、これ基本のキなんですが。
あとはドーパミンニューロンを活発にしたいですね。
昨年はちょちょぎれ程度にしか出てませんでしたからね、ドーパミン。






踊れるおデブを見ると何でこんなに幸せな気持ちになるんでしょう。


みなさまにとって素敵な1年になりますように。