2.11.12

体に良い小麦とな

みなさま、Spelt小麦をご存知ですか?
お恥ずかしいことにワタシはつい先日この小麦の存在を知りました。


そう、ロンドンでふら〜と入ったお店が、このスペルト小麦をメインで使ってたんです。





スペルト小麦とは、現在の品種改良の進んだ小麦の原種で、古代穀物のひとつ。
少量のグルテンなのに対して質の高い不飽和脂肪酸とビタミンB類、ビタミンEが豊富なんですって。
健康食品オタクのワタシにはとても魅力的な響き。

小麦粉アレルギーの人でも食べられる小麦として、アメリカやヨーロッパでは結構メジャーなんだそう。

ベルリンに帰って来て早速Bioに買いにいこうと思い、ドイツ語でなんていうのかしらと調べてみたところ出てきたその言葉、"Dinkel"。




...ワタシ、毎日食べてるよ、これ。笑

シリアルもパンも、なるべく"Dinkel"と書かれたものを選ぶようにしているのですけど、それが"Spelt"だったとは知らず。
Dinkelは料理のとっても上手なドイツ人女性に勧められてから自然と手にするようになってたもの。確かに、ヨーロッパ(ドイツ)でメジャーです。


余談ですが、健康食オタクとして最近ハマっているのが「花粉」。
ハチが腰に付けた花粉をおうちに持って帰って保存。その蜂の巣の中から採取された花粉を粒子状にしたものの栄養価が驚く程にすごい。
味はちょっと変わってて苦手な人も多いんじゃないかと思うけど、ワタシはもう大好き。
ヨーグルトに入れて食てます。



日本では簡単に手に入るのかな〜とちょっと思って調べてみたら、値段高っっ!びっくりした。今度帰国するときのおみやげにしよう。笑






Frieze 其のニ

さてさて。
MastersとSculpture Parkを後にし向かうは、今年で10回目を迎えるFriezeLondon。




最終日ということもあって、人、人、人!






で、まず目に飛び込んできたのは、「もう、この1ヶ月のあいだに何回見ただろう。。」と思ったAnish Kapoorの作品。





約175ものギャラリーが世界中から集まる年に1度のこのお祭り。
色んなアーティストの作品を一挙に見ることができると同時に、各ギャラリーがどんな風に作品を展示し見(魅)せているか、ということがとっても気になるワタシ。
その作品を生かすも殺すも、やはり空間は大事だーーーと思うのでした。







で、気になるアーティストの作品には敏感なわけで。








昨年の9月から今年の1 月まで、ベルリンの美術館Hamburger Bahnhofで開催されていたTomas Saraceno。美術館で見たときに衝撃を受けてから他の作品も見てみたいーーと思っていたので嬉しかった。
今年の夏に銀座のエルメスで展覧会があったので、日本でも彼の認知度はあがってきているんじゃないかしらーー。
気になる方は、彼の作品について日本語で要約されているこちらを参考に。空間や時間、重力などの既成概念に問いかける...うん。美術館で体感したのはまさにそれだったなあ。言葉にするとなんかややこしいですが、実際に体感することによって「あれ?」ってなるその"感覚"が彼の作品です。


良いなと思ったスペイン・マドリッドのギャラリーHelga de Alvear




ポルトガル出身のアーティストJose Pedro Croftによる作品。





昨年も思ったことですが、Friezeはなんせ家族連れが多い(日曜日だったし..)
そして、kidsのアートに対する反応がおもしろい。


「お父さん!このアシカが気持ち悪いです」と、訴える子がいたり...






不気味な動きを続ける椅子をひたすら眺める子がいたり...




でもこうやって小さい時から色んなアートに触れられるのはほんとに良いことだと思うし羨ましい!



それから、昨年と比べて変わったなと思ったのが、参加型アート作品。(むしろ去年あったのか?曖昧。)


会場のちょうど真ん中に建てられたコロッセウム型のパビリオン。その中ではGrizedale Artsによる"Harvest Lunch"と呼ばれた食のパフォーマンスが行われてました。






このパフォーマンス、会場で募り集まった人たちが、重さ280kg!(写真)の固まりをスライスしたハムやトマトサラダ、子羊のローストなどなどを頂く、というもの。



Grizedale Artsとは、牧場/オーガニック農園を中心に、さらにアーティストレジデンスやアートを見せる場などを併せ持つLawson Park Farmを拠点に活動している団体。彼らはアートやアーティストと地方を繋ぐプロジェクトやイベントを初め、アーティストの考える哲学やそれにまつわるアイデアなどを日常生活の中に取り込むことによって、新しい創造の可能性をつくっていくことを目的としているんです。


パビリオンを取り囲むようにして小さいお店も出てました。




"Angry Milk"と名付けられたミルク。
ムダなことばっかり決める自治体に対する不満などなど...カップに不満を書いて飲みます。




日本でもどんどん広がっている、地方でできた名産のデザインを新しくして都心で販売するという動きは世界共通。鴨の卵の塩漬けやピクルス、キムチなんてのも置いてました。




Another magazineでのインタビューで、副ディレクターのAlistair Hudson氏が「食がアートの理念を示している。アートはいつも変わらず皆のためにあるべきもの。つまりそれは、ぜいたく品や高尚なものというよりむしろ慣習的に消費されるものだ。」と言っております。
I agree! と、いうわけで、このパフォーマンスとGrizedale Artsに興味深々なのでした。




...最初にMastersを見たものだから、案の定、体力・視力・精神力・思考力もたず。笑





Timo Nasseri良いな〜と思いつつ、「来年も楽しみにしてます〜」と会場を去ったのでした。