10.8.12

Prinzessinnengarten

とある午後、地下鉄に乗ってKreuzbergに位置するMoritzplatzへ。
向かった先は、"Prinzessinnengarten"(Princess's Garden)

大きなスーパーマーケットがあった跡地が長ーい間放置され、ゴミ置き場と化していた場所を2人のアメリカ人が2009年に緑と人々の集まるすてきなガーデンを創ったのでした。



ガーデニングをする場所をレンタルできて、植物さんたちを購入して、「小さいけれどマイガーデン」を持てちゃうんです。
お野菜や果物、ハーブやお花と種類も様々。






3年前に、Robert ShawとMarco Clausenが"Nomadisch Grün"(Nomadic Green)という、Non Profit Company(NPC)、いわゆる非営利型株式会社を設立。
そこから始まったこのプロジェクト。
ふたりともガーデニングの知識は一切なかったらしく、「とにかく、始めよう!」と思いたってできたもの。
とあるインタビューでも彼らは「何かを始めるのに、プロフェッショナルである必要はない。大事なのは"何かを始める"ってことなんだ」って。



ちなみに非営利型株式会社とは、適正に給与や役員報酬などは支払われますが、それ以上の過剰利益を全額、地方公共団体などに寄付する、、という形。
営利目的だけの株式会社はその過剰利益も報酬として内部に還元されちゃうし、非営利組織(NPO)だと資金の問題や持続可能さが脆弱だけど、このNPCは自身の会社の持続と同時に外に還元して循環させていくという、オータナティブな、今の時代にあった形だと思うなあ。













約20人がレギューラーで働いているらしいのですが、他にもたくさんの人が携わっています。

お外が気持ち良い季節には週2回、オープンガーデン(ワークショップ)が開催されていて、ワンシーズンで100人を超える人たちが参加するんですって。
ところで、冬はマイナス20度近くになるベルリン。
夏は楽しく緑を楽しむひとたちはたくさんいるけれど、冬にもちゃんとケアをするっていう責任感は大きい。。。(だから未だに、軽々しく「ガーデニング〜」とか言えないワタシ。笑)
「Babyだと思わなきゃ」ってMarco氏。確かにね、そう考えると、夏だけ遊んで冬に放置なんてできないできない。。。






木陰にさりげなく差し込むお日様がとーっても気持ち良いここの空間。
ここで育てられたお野菜などをメインで使っているランチやディナーも頂けちゃいます。
ここにマイガーデンを持っている人は、自分の育てたハーブを採ってきてハーブティーを飲めちゃったり。。。


都会に住みながらも、こうやって緑とふれあえて、自分で育てたものを頂けるって、すてきだわーーーー。
こういったプロジェクトは、色んなところに広がってますね。
最近は日本でもよく耳にするものねー。





それから、非営利型株式会社という言葉はここドイツに来て頻繁に耳にするようになりました。
日本はどうなんだろう?
『適正な給与』とかいった類いはなかなか難しくて、それを取り締まったり管理するセクターがないと結局あやふやで、「良いことしてる風」だけが萬延しちゃうっていう、
日本でよくある残念なパターンになるケースが安易に想像できるっ。。。笑


わたしはまだまだ無知なのでこんなことが言えてるんだけれど、、、非営利型株式会社という仕組みはすてきだな、と思うのでした。



Prinzessinnengarten:
http://prinzessinnengarten.net/about/










No comments:

Post a Comment