第62回ベルリン映画祭が2月に開催されました。
で、いくつか観てきました。
ひとつめはネパールの映画、「HIGHWAY」
パノラマ部門にノミネートされているこの作品。その"パノラマ"と同じ意味かは分かりませんが、世界観を描いてるっていう部分ではかなり良い映画!なんだけど、、、観てる最中は何回席を立とうと思ったことか。笑
現代のあたしたちの日常、例えば人々の携帯電話でのやりとりとかって、改めて切り取って観るとすっごい不愉快。それは、ネパールという国に普及してる「グローバリゼーション」の不自然さで際立ってました。
ちなみに最初の15分くらいまでは良かったの。ぐっと心を掴まれた感じだったのに、それをことごとく裏切り続ける1時間15分。誰一人ハッピーにならない結末。うう。観賞後はぐったり。。。
ふたつめは「Die Wand (The Wall)」。
オーストリア出身の監督、Julian Roman Pölslers によるもの。
原作はMarlen Haushofer。
フラットメイトのレオが原作を持っていて、なかなかおもしろいよって言ってたから、まあ普通に期待しちゃって観ますよね。
山で休暇を過ごしにいった男女3人と犬1匹。そのうちの2人が突然いなくなり、女1人とわんちゃんが残される。消えた2人を探しに出た彼女が見つけたもの、それは壮大な自然の中に突如現れた透明な"壁"。。。
テーマはかなりあたしの興味をそそりました。映画は個人的には好き。一緒に観に行った友達は「うーーん」って言っていたけれど。ま、人それぞれ。
大きい世界を語りながら、伝えていることは本当にちっちゃいちっちゃいことっていう風にあたしは解釈。原作の本が読みたくなりました。ドイツ語、勉強します。笑
ちなみにこちらもパノラマ部門。
それから、3つめに観たフォーラム部門ノミネート作品「Friends After 3.11」。
岩井俊二監督、日本の映画です。そう、福島で起きたあのことについての。
ドキュメンタリー風なその作品は上杉隆、小出裕章、山本太郎、武田邦彦、後藤政志、飯田哲也などなどの人たちと松田美由紀、そして岩井俊二によるインタビューで構成されています。日本の未来を変えようと動いている大人の姿を観ることができたのは良かったです。ただ、これをじゃあどうやって広げていくんだろうっていうことが問題なんだよなーって。映画の中身も、言い方はかなり悪いですがサークルみたいで、身内の自己満足だけで終わっちゃいそうな気がしてならない。日本ではまだ公開していないし、おそらく311に合わせて公開されるんだろうけど、、、"すでに興味のある人"が観て「いやー良い映画だったね」って言ってるんじゃ何も変わらないものねえ。。。でもこうゆう作品がパブリックなメディアでじゃんじゃん流れることって。。ないんだろうなあ日本は。笑
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