11.7.12

Ai Weiwei: never sorry

Ai Weiweiのドキュメンタリー
「Ai Weiwei: Never Sorry Documentary」を観てきました。

率直な感想。おもしろい!
監督はAlison Klayman。
ジャーナリストでもあり、映画監督な彼女。過去にもAi Weiweiのドキュメンタリーを製作しています。
彼女が写すAi Weiweiはとってもナチュラルで観ていて居心地が良かったと同時に、彼が何を伝えたいのかがとてもクリアに伝えられているんじゃないかと思いました。
にゃんこ好きな彼をちょいちょい挟んでくるのも、とても女性らしい視点だなと思って、個人的にとても好き。

この映画を観て心底思ったのは、アートに対する"responsibility"
劇中でも彼が何度も言う言葉。

そして印象的だったのが、あるインタビューアーが彼に
「あなたには恐怖心というものがないのですね〜」という発言に対して、
「いやいや、めっちゃありますよ。むしろ普通の人より感じているかもしれない。ただ、僕はそれに対して行動するだけ。だって、何もしないでいたらその恐怖はどんどん大きくなっちゃうから」

それって、世の中に新しい可能性をうむ原動力。
誰にでも恐怖心はある。どうやってそれと向き合うか。逃げてちゃ何も始まらない。
そういえば、Ai Weiweiほど有名な人で、多大なresponsibilityのもとアートを制作している人が日本にどれだけいるのか考えちゃった。
ドイツにいて何気に聞こえてくる情報は草間彌生がヴィトンとコラボしましたーとかそうゆう類い。
劇中に出ていたけれど、2008年に起こった四川大地震。その中で5000人を超える生徒が、欠陥建築物によって犠牲になっている事実。それを、世の中に究明しようとする彼は、母国を愛しているからこそできることなんじゃないかと、わたしは思う。まー、中国のお国柄それを伝えるのはかなり難しいのかもしれないけれど。少なくともそれに共感して彼を支えたいと思う人がたくさんいることも事実。それが分かったことだけでもすごいことだと思う。

東北大地震のあと、どれくらいの日本人が動いた?
どれくらいの人が"responsibility"を感じた?
わたし自身にも問いかける。

そんなきっかけをくれたこの映画。おすすめ。





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